クリスティアン・ベネディクト (著), ミンナ・トゥーンベリエル (著), 鈴木ファストアーベント理恵 (翻訳)
出版:サンマーク出版
定価:1,760円
この本はどんな本?



世界の睡眠研究を知り尽くす最強の2人がついにタッグを組んだ——
スウェーデン発 最高峰・最高密度の「睡眠本」 日本上陸!■睡眠研究者が「今、知っていること」全部をまとめた
今・世界で最も詳しくて役に立つ本!
■「眠っている間に起きていること」がわかる!
ぐっすり眠るティップスの数々!読めば「眠り」がたちまち変わり、
脳から足先まで、自分史上最大に回復できる!「Sleep Science Lab」を率いるスウェーデン・ウプサラ大学の神経学者と
健康問題を20年追ったヘルスジャーナリストが睡眠の質を高める熟眠術を伝授!眠りがもたらす「すごい効果」を全部受け取る自分になれる!
集中力、記憶力、アイデア力大幅UP◎
ストレス緩和、体重減◎ がん、糖尿病予防にも◎◎眠ると脳に「記憶スペース」ができる
◎体内時計は「季節の変わり目」に調節がいる
◎体の目覚めに必要な「太陽の光」
◎睡眠に合った「体温」にする方法
◎食事は「7〜19時」の間にすませる
◎「玉ねぎ」は腸でガスを発生させ、眠りを妨げる
◎寝室の「ドア」をオープンにする
◎「目を閉じる」だけですごい効果がある
◎寝不足で「食事のサイズ」がビッグになる
◎寝ない子が眠たくなる「ホワイトノイズ」
◎「クマ」は目の下に溜まった体液
◎「眠りが続かない人」へのアドバイス※本書は、2020年12月に小社より刊行された『Sleep,Sleep,Sleep』を加筆・再編集したものです。
-紹介文より

ぐっすり眠るティップスの数々!
読めば「眠り」がたちまち変わり、
脳から足先まで、自分史上最大に回復できる!
-以上「熟睡者」出版社帯
「熟睡者」の見出し
- 第1部 科学者がそろって「絶対寝るべき」と言う理由
- 第1章 24時間にある「2つ」の世界
―眠ってしかできないことが山ほどある - 第2章 眠りが脳に直効する
―浅い眠り・深い眠り、どちらも必要 - 第3章 「体内時計」を完全に味方にする
―この「タイムライン」でぐっすり眠れる - 第4章 「人工の光」が睡眠を破壊する
―「デジタル革命」で消えた熟睡 - 第2部 睡眠の「すごい効果」を全部受け取る
- 第5章 眠って「賢者」になる
―眠ったほうが知識が残る


この本の見出しと中身はギャップがありすぎる
睡眠がどんなに体にいいかがわかる点がこの本のよいところです。
ですが、『ぐっすり眠るティップスの数々!
読めば「眠り」がたちまち変わり、
脳から足先まで、自分史上最大に回復できる!』
と帯や出版社の宣伝文は、正直誇張しすぎです。
読んでも眠りが「たちまち変わ」ることはありません。
なので、睡眠不足に悩んでいてこの本を手に取っても多くは期待外れ、でしょう。
『ぐっすり眠るティップスの数々!』とありますが、睡眠の仕組みや構造、その効果については、たくさん記載されていますけれども、この『ぐっすり眠るティップスの数々!』が記載されているのは、「第3章」だけです。第3章だけ読めば十分です。
それも、「◎食事は「7〜19時」の間にすませる」といった既出の話題が多く、お粗末すぎます。
寝るためのタイムラインに沿って生活していない場合は、一考の価値はあるでしょう。
ですが、だいたいそのタイムラインに沿っているのに、充分に寝た感じがしていない人(私もです)にとっては、じゃあどうすればいいんですか?
という問いへの明確な答えは、強く記載されていません。
したがって、イライラが募るばかりです。
睡眠がどんなに体にいいかは、体調がよくない人は言われなくても分かっているのに、熟睡することがどんなにいいか、と眠れないと併発する病気の記載がほとんどで、眠りが浅いものにとって余計に焦る書内容、でした。
もっと具体的な解決策、例えば、眠れないタイプ別の対策といったものを教えていただきたいです。
この本で私の眠りが浅いのは解決しないので、違う本を探してみようと思いました。
この本におススメの方
- 睡眠の構造を知りたい
- 睡眠によって得られる効果を知りたい
- 睡眠不足だと起こる弊害を知りたい
この本の注意点
- 出版社からの帯などの説明やキャッチコピーは、盛り過ぎ。内容とはギャップがありすぎる。
- 不眠や睡眠不足の人の解決策は少ししか記載がないので、期待はずれ(前述のとおり)
- 睡眠に悩んでいる人は、期待して手に取らないほうがいい。
- 出版社は発行部数を伸ばしたいのはわかるが、あまりに誇張しすぎて中身と乖離したコピーや説明は逆効果になる。
眠れない日が続いて、藁をもつかむ気持ちで読んだのが間違いでしたが、期待しすぎたせい自分も悪いのですが、出版社の方には内容に沿った説明や帯にしてほしいです。
本日はここまでです。最後までお読みいただき、ありがとうございました!