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熟睡者 睡眠に悩む人より睡眠の構造を知りたい人向けの本

2023年8月6日

「熟睡者」
クリスティアン・ベネディクト (著), ミンナ・トゥーンベリエル (著), 鈴木ファストアーベント理恵 (翻訳)
出版:サンマーク出版
定価:1,760円


この本はどんな本?

「熟睡者」って、どんな本なの?
アーサー

ジョージ
最近よく眠れないからもっと眠れるようになる方法が書いてあるかと思ったら違ったよ。

あらあら、残念ね。
アーサー

世界の睡眠研究を知り尽くす最強の2人がついにタッグを組んだ——
スウェーデン発 最高峰・最高密度の「睡眠本」 日本上陸!

■睡眠研究者が「今、知っていること」全部をまとめた
 今・世界で最も詳しくて役に立つ本!
■「眠っている間に起きていること」がわかる!
ぐっすり眠るティップスの数々!

読めば「眠り」がたちまち変わり、
脳から足先まで、自分史上最大に回復できる!

「Sleep Science Lab」を率いるスウェーデン・ウプサラ大学の神経学者と
健康問題を20年追ったヘルスジャーナリストが睡眠の質を高める熟眠術を伝授!

眠りがもたらす「すごい効果」を全部受け取る自分になれる!
集中力、記憶力、アイデア力大幅UP◎
ストレス緩和、体重減◎ がん、糖尿病予防にも◎

◎眠ると脳に「記憶スペース」ができる
◎体内時計は「季節の変わり目」に調節がいる
◎体の目覚めに必要な「太陽の光」
◎睡眠に合った「体温」にする方法
◎食事は「7〜19時」の間にすませる
◎「玉ねぎ」は腸でガスを発生させ、眠りを妨げる
◎寝室の「ドア」をオープンにする
◎「目を閉じる」だけですごい効果がある
◎寝不足で「食事のサイズ」がビッグになる
◎寝ない子が眠たくなる「ホワイトノイズ」
◎「クマ」は目の下に溜まった体液
◎「眠りが続かない人」へのアドバイス

※本書は、2020年12月に小社より刊行された『Sleep,Sleep,Sleep』を加筆・再編集したものです。
-紹介文より

ジョージ
へえー、読もう!と思って買ったんだけど...
出版社からの
ぐっすり眠るティップスの数々!
読めば「眠り」がたちまち変わり、
脳から足先まで、自分史上最大に回復できる!

-以上「熟睡者」出版社帯

「熟睡者」の見出し

  1. 第1部 科学者がそろって「絶対寝るべき」と言う理由
  2. 第1章 24時間にある「2つ」の世界
    ―眠ってしかできないことが山ほどある
  3. 第2章 眠りが脳に直効する
    ―浅い眠り・深い眠り、どちらも必要
  4. 第3章 「体内時計」を完全に味方にする
    ―この「タイムライン」でぐっすり眠れる
  5. 第4章 「人工の光」が睡眠を破壊する
    ―「デジタル革命」で消えた熟睡
  6. 第2部 睡眠の「すごい効果」を全部受け取る
  7. 第5章 眠って「賢者」になる
    ―眠ったほうが知識が残る

ジョージ
深く眠れない時にどうするかが、ちょっとしか書いてないし、あんまり効果がない時にどうしたらいいかも書いてないんだぁ。

あらまっ。
アーサー

この本の見出しと中身はギャップがありすぎる

睡眠がどんなに体にいいかがわかる点がこの本のよいところです。
ですが、『ぐっすり眠るティップスの数々!
読めば「眠り」がたちまち変わり、
脳から足先まで、自分史上最大に回復できる!』
と帯や出版社の宣伝文は、正直誇張しすぎです。

読んでも眠りが「たちまち変わ」ることはありません。
なので、睡眠不足に悩んでいてこの本を手に取っても多くは期待外れ、でしょう。

『ぐっすり眠るティップスの数々!』とありますが、睡眠の仕組みや構造、その効果については、たくさん記載されていますけれども、この『ぐっすり眠るティップスの数々!』が記載されているのは、「第3章」だけです。第3章だけ読めば十分です。

それも、「◎食事は「7〜19時」の間にすませる」といった既出の話題が多く、お粗末すぎます。
寝るためのタイムラインに沿って生活していない場合は、一考の価値はあるでしょう。
ですが、だいたいそのタイムラインに沿っているのに、充分に寝た感じがしていない人(私もです)にとっては、じゃあどうすればいいんですか?
という問いへの明確な答えは、強く記載されていません。
したがって、イライラが募るばかりです。
睡眠がどんなに体にいいかは、体調がよくない人は言われなくても分かっているのに、熟睡することがどんなにいいか、と眠れないと併発する病気の記載がほとんどで、眠りが浅いものにとって余計に焦る書内容、でした。

もっと具体的な解決策、例えば、眠れないタイプ別の対策といったものを教えていただきたいです。
この本で私の眠りが浅いのは解決しないので、違う本を探してみようと思いました。

この本におススメの方

  • 睡眠の構造を知りたい
  • 睡眠によって得られる効果を知りたい
  • 睡眠不足だと起こる弊害を知りたい

この本の注意点

  • 出版社からの帯などの説明やキャッチコピーは、盛り過ぎ。内容とはギャップがありすぎる。
  • 不眠や睡眠不足の人の解決策は少ししか記載がないので、期待はずれ(前述のとおり)
  • 睡眠に悩んでいる人は、期待して手に取らないほうがいい。
  • 出版社は発行部数を伸ばしたいのはわかるが、あまりに誇張しすぎて中身と乖離したコピーや説明は逆効果になる。

眠れない日が続いて、藁をもつかむ気持ちで読んだのが間違いでしたが、期待しすぎたせい自分も悪いのですが、出版社の方には内容に沿った説明や帯にしてほしいです。

本日はここまでです。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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デジ豆

デジ豆の管理人。AppleWatchの設定のコツ、メンタルケアなどを紹介しています。パソコン仕事10年以上、仕事にまつわる体調不良や健康対策に自分が実際に実行していること、QOLが上がる商品やサービスの紹介。このブログがお読みいただいた方のお役に立てればうれしいです。

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